文章來源:web R25

メールアドレスで使われる「@」(アットマーク)。日常生活でなじみ深い記号ですが、この「アットマーク」という呼び名、実は日本でしか通用しない言葉らしいのです。ほかの国の人は一体どんな読みなのか、ちょっと気になる! ってことで、ウェブ関係の著書を多く持つ松永英明さんにお話を伺ってみました。

「呼び名は各国様々で、英語では『アット・サイン』と呼ばれています。ドイツ語では『サルのしっぽ』、韓国語では『さざえ』、イタリア語は『かたつむり』、ロシア語では『小さな犬』、スウェーデン語は『シナモンロール』、チェコ語では『ニシンの巻いたもの』。たくさんありすぎて紹介しきれません!」

なるほど~、ユニークな形容をしている国が多いんですね。個人的にはシナモンロールがおいしそうでお気に入り! それにしても、そもそも「@」っていつからある記号なんでしょうか?

「起源はいくつか説がありますが、中世ローマの修道士が、atを意味するラテン語の前置詞adを縮め、aのまわりにdの一部を書いたといわれているのがよく知られています。その後、16世紀のフィレンツェの商人が重さや質量の単位として使うようになったようです」

意外に歴史が深いんですね! う~ん、現在から考えると「@」が重さの単位なんて、ちょっとピンとこないけれど。

「実は『@』の正式名称は『単価記号』というんですよ。現在のようにメールアドレスに使うようになったのは、1971年。アメリカの国防総省の下請け会社で電子メールのシステム開発をしていたプログラマー、レイ・トムリンソンさんが導入しました。実は『@』は、タイプライターのキーボード上には残っていたものの、20世紀頃からほとんど使われなくなった。トムリンソンさんがメールアドレスに使用した理由はたまたまの思いつきで、彼自身、これほど世界中に広まるとは思っていなかったようです」

メールアドレスから転じて、最近では「アヤカ@帰宅中」なんて使い方もしていますよね。言葉の意味は時代によって変わるって言いますけど、「@」ほど紆余曲折を経て現在の意味になっている記号はないかもしれません。

小竹智子@プレスラボ

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